「引っ越し費用を少しでも抑えるべく複数業者から見積もりをもらったはいいものの、項目が多くてどこの数字を比較すればいいのかわからない」
そう思っている方は多いと思います。
項目ごとに理解して比較しないと、「総額が安い業者を選んだけど、付帯サービスがついていなかった」、「作業員が他の業者より圧倒的に少なくて、かなりの時間がかかってしまった」など、とてつもない後悔に繋がります。
この記事をお読みいただき、引越し業者の見積もり書に含まれている内容及び、その見方について充分に理解していただくことをおススメします。
1. 引越し見積もりの内訳
引越し料金は次の計算式で求められます。
引越し料金の計算式
- 引越し料金 = 基本料金+実費+付帯サービス料
基本料金は、使用するトラックの最大積載量と作業員の数、運送時間(時間制)あるいは運送距離(距離制)で決まります。
荷物を運ぶ距離が100km以内の場合は運送時間、荷物を運ぶ距離が100㎞を超える場合は運送距離で基本料金を算出します。
以上で算出した基本料金に、休日・深夜・早朝割増などが上下10%の範囲内で加算されます。
ここにプラスされるのが実費と付帯サービス料です。
実費とは梱包資材費や有料道路代などのこと。
付帯サービス料とはオプションサービス料のことです。
代表的な付帯サービス料として、エアコンの取外し・取付け、梱包・開梱作業、不用品の処分・ピアノの運搬などが挙げられます。
実際の引越し見積もりではより複雑な要素を加味しますが、基本的には以上の計算により引越し料金は求められます。
引越し見積もりの出し方と内訳を解説しました。続いて、引越し見積もりの書の見方を解説します。
2. 引越し見積もり書の見方
引越し見積もり書の書式は引越し業者により異なります。基本的な内容は同じなので、次のポイントを確認すると良いでしょう。
引越し見積もり書の構成と内容
引越し見積もり書は3枚複写となっていることが多いです。
見積もり書の構成
- 会社控え
- 作業指示書
- お客様控え
作業指示書は作業内容を記した書類です。引越し当日の作業は、こちらをもとに進められます。
お見積もり書にも同様の内容が記載されているので、依頼した内容が記載されていることを確認しておきましょう。
引越し日時は特に確認したいポイントです。予定日に間違いがないことはもちろん、引越し時間もチェックしなければなりません。
引越し料金を安くするため、午後便や作業開始時間を決めないフリー便になっていることがあるからです。午前便を希望する方は修正が必要です。
また、作業開始のおおよその目安時間を確認しておくと安心です。
料金の見方と注意点
続いて、料金の見方を解説します。料金は、車両・人件費から構成されます。
車両とは運賃のことです。引越しを行う限り必ず発生します。人件費で注意したいポイントは作業員数です。
基本的に、作業員数が多いほど引越しは早く終わります。同じ見積金額であれば、作業員数が多い引越し業者がオススメです。
値引きは、以上の合計から行われることが多いようです。項目単位で値引きしてもらうことは難しいと考えておきましょう。
ここにプラスされるのが、その他付帯料金です。エアコンの取外し・取付けなどを利用する場合のみ加算されます。
引越し見積もり書には、必要な情報がすべて記載されています。わからない点や不明な点がある方は、見積もり担当者に確認すると良いでしょう。
以上、引越し見積もりの内訳、見方を解説しました。